コラム
初開催!日本最大規模の広告クリエイティブフェスティバル「虎ノ門広告祭2025」 レポート
2025.11.21

10月17日(金)から24日(金)にかけて、初の「虎ノ門広告祭」が虎ノ門のTOKYO NODEにて開催されました。
8日間にわたり、著名なアーティストや広告業界のレジェンド、そして次世代を担う若手クリエイターまで、多彩なスピーカーにより「広告」クリエイティブにまつわるセッションが行われ、連日大盛況のうちに閉幕。
ADKグループからは15名の社員が9つのセッションに登壇。本レポートでは、ADKグループが企画・運営を担当したセッションを中心に、広告祭全体を振り返ります。
「ADK FAN GROWTH CREATIVE」
~IPコンテンツからAI&テクノロジーまで、「ファン」を起点に未来への展望を語る。~
本セッションでは、ADKグループがビジョンとして掲げる“ファングロースパートナー”の考え方を軸に、ファンを中心とした新しいコミュニケーションのあり方とブランド成長について、新しいファンを育てる「王道クリエイティブ」から、IPコンテンツを絡めて熱量の高いファンに刺さるコミュニケーションを設計する「IPクリエイティブ」、広告だけでなく体験デザインや事業デザインまで領域拡張が進む「次世代クリエイティブ」の3つの切り口で紹介しました。オープニングでは、TOKYO NODEのボリュメトリックスビデオスタジオで制作された、『クレヨンしんちゃん』のしんちゃんが虎ノ門エリアを歩く3D映像を上映。ステージにもしんちゃんが登場すると、会場は大いに盛り上がりました。
まず1つ目の「FanにつなげるCREATIVE」ではADKグループのクリエイティブブティック CHERRY クリエイティブディレクター/CMプランナー 原田堅介と、ADKマーケティング・ソリューションズ(以下、「ADK MS」)のエクスペリエンス・クリエイティブ(以下、「EXCR」)本部 クリエイティブディレクター/コピーライター 星聡宏が登壇し、「広告クリエイティブをどうファンへ届けるか」をテーマに議論。デジタル化や効率化が進む中でも、広告は人間の感情に焦点を当て、心を動かし、“推し活”のように熱狂的なファンを育てること、つまり「ブランドの推し活」が理想的だと語りました。そのために、広告は単なる情報伝達の告知ではなく、ファンの感情を醸成し、ブランドへの愛着を育むことこそがマーケティング成功の鍵であると強調しました。
2つ目の「FanがFanを生むCREATIVE」では、数多くのIPを活用したクリエイティブを手がけてきたADK MSのEXCR本部クリエイティブディレクター/アートディレクター村上絵美が登壇しました。これまでADKグループとしてIPと企業コラボの取り組みの歴史は長いですが、ファングロースパートナーとして取り組みの中でIPファンをブランドのファンとして育成・拡大するには、長期的にブランド体験を提供してくことが大事であることを村上は強調しました。その例として親から子へと継承されるブランド体験の重要性なども語りました。また、今年話題を呼んだ佐賀県のプロモーション施策「ゴジラ対(つい)サガ」を紹介。単なる“形が似ている”という発想からスタートし、コラボレーションを通じて強いインパクトを持つコンテンツへと成長させた過程やそれが教育現場にもたらした影響に関しても紹介しました。
そして3つ目の「Fanを起点としたCREATIVEの領域拡張」では、ADK MS EXCR本部の小塚仁篤、エクスペリエンス・デザイン本部の児玉悠、DX推進局の鬼丸翔平が登壇し、ファンを起点とした次世代の体験設計とビジネスデザインの両輪によるアプローチを紹介しました。小塚は、障害者の社会参画をテーマにした「分身ロボットカフェ」(オリィ研究所)、微弱な電気のチカラで減塩食の塩味やうま味を引き出していく食器型デバイス「エレキソルト」(キリンホールディングス)など、ファン視点から社会的価値を生む事業・サービスデザイン事例を紹介。また児玉は、オーディオテクニカの革新技術が生んだフローティングターンテーブル「Hotaru」の事業デザイン、音楽ファンを起点とした体験・ブランド設計について触れました。さらに鬼丸は、ADKグループ社内でAIを活用したペルソナ生成ツール「エモグラ」や SNSアカウントを自動運用する企業向けAIエージェント「SOCIAI」 、ADKグループが日本ローカライズを支援する「IBM Consulting Marketing Workbench」 など、ADKのファングロースを支えるマーケティングテクノロジーやソリューション開発について紹介しました。
本セッションを通じて、ADKグループが掲げる“ファングロースパートナー”の実現に向け、クリエイティブ領域においてもファンを起点としたコミュニケーションの再設計と成長シナリオの構築を目指していくという姿勢が改めて強調される場となりました。

この熱狂を語り尽くせ!IPコンテンツ×広告クリエイティブ
~広告クリエイターとアニメプロデューサーが語る「IP×広告」ヒットの裏側と方法論~
日本が誇る文化として、漫画やアニメ、ゲーム、キャラクターなどのIP市場が近年ますます活性化しています。このような背景の中で、IPを活用した広告やキャンペーンも急増しています。しかしながら、広告の歴史において、成功事例がまだまだ少なく、ノウハウも十分に蓄積されていないのが現状であり、多くのクリエイターや広告代理店関係者は手探り状態でIPコンテンツの活用に取り組んでいます。
今セッションは、前半と後半の2部構成で行われ、前半では、2度目の登壇となるADK MSの EXCR本部 村上絵美に加え、同所属のクリエイティブディレクター/プランナー福島滉大を含む広告代理店の枠を超えた5人のクリエイターが登壇しました。
それぞれが携わったIPコンテンツを活用した制作事例において、大切にしているポイントや工夫、既存のファンと新しいファンの両方にアピールする方法など具体的な事例を紹介し、IPの魅力を最大限に引き出す方法について意見を語り合いました。
後半は、国内外で人気を誇るアニメ「ガンダムシリーズ」のプロデューサーである株式会社バンダイナムコフィルムワークス取締役 兼ガンダム事業本部本部長の小形尚弘氏をゲストにお迎えし、最近のIPビジネスの盛り上がりを振り返りながら、アニメ制作者やIPホルダーの視点から見たIPコンテンツのプロモーション方法論など、IPビジネスにおける成功のポイントや可能性についてお伺いしました。
今回のセッションを通じて、IP広告制作における貴重な知見とノウハウが共有され、IP業界との共生を図りながら、より魅力的な広告を創り出していくための新たな一歩が広告業界の未来に向けて踏み出されました。

その他7つのセッションに参加し、POP-UPブース「CHIOSK」もオープン
●教えてえらいひと! クリエイターってどう勉強すればいいですか?
~電通・博報堂・ADK・CAの役員が語る、クリエイターの才能の見つけ方(種をどう見つけるか)~
登壇:辻毅

●クリエイターズ・ナイトDay6:アワードもバズも関係ぇねえ!「好き」だけであそぶCMナイト
登壇:原田 堅介

●CHIOSK by ちい告
広告されない、ちいさなモノゴトマガジン『ちい告』POP-UP SHOP。
出展:片岡良子、川瀬真由、大橋謙譲

一週間にわたって開催された、今年初の「虎ノ門広告祭」。
AIの台頭やメディア環境の変化により、「広告」を取り巻く状況が大きく変わる今だからこそ、クリエイティビティの力を信じ、それを時代に合わせて更新し、楽しみ続けることの大切さを改めて実感する祭典となりました。
【本件に関する問合せ先】
株式会社 ADKマーケティング・ソリューションズ
EXクリエイティブ本部 辻/村上/小塚
株式会社 ADKホールディングス
経営企画本部 PR・マーケティンググループ 伊藤/大沢 e-mail:mspr@adk.jp


