コラム

原体験を元にした、誰もが共感できる作品「そうぞう と あそぼう。」毎日広告デザイン賞 最高賞 受賞!

受賞者インタビュー

1931年創設、新聞社が主催する広告賞のなかで最も長い歴史を持つ「毎日広告デザイン賞」。
今回、「一般公募・広告主課題の部」で716点もの応募の中から、株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ(ADK MS)の太田亘九、田村波瑠子、株式会社ADKクリエイティブ・ワン(ADK CO)の森岡日菜子の作品が最高賞を受賞しました。

毎日広告デザイン賞 第92回入賞作品一覧
https://macs.mainichi.co.jp/design/ad-m/work/9201.html

共に同期という3人。入社3年目で快挙を果たした3人に作品のこだわりや、普段の業務で心掛けていることなど、話を聞きました。


太田 亘九

ADKマーケティング・ソリューションズ
マーケティングインテリジェンス本部 IPビジネスプランニング局
プランナー
アルペンスキーヤーとしての活動を経て、2023年ADKグループ入社。入社以来戦略プランニングに従事。

田村 波瑠子

ADKマーケティング・ソリューションズ
EXクリエイティブ本部 SCRUM CR局
プランナー・コピーライター
九州大学経済学部卒業後、2023年ADKグループ入社。以来クリエイティブ開発に携わる。

森岡 日菜子

ADKクリエイティブ・ワン
デザイン・プロデュース本部 デザイン・プロデュース局 アートディレクショングループ
デザイナー
多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業後、2023年ADKグループに新卒入社。デザイナー職としてグラフィックデザインを担当。

ーまずは率直に最高賞を受賞されたお気持ちを教えてください。

森岡:
やっぱり最高賞、1番というのが嬉しかったです。過去にも色々な公募にチャレンジしてきて入賞こそしたものの、1番になったことはなかったので。

最高賞の連絡あってから今日で2か月くらいだっけ?

太田:
そうだね。約2か月経つけど、いまだに毎日その時のこと思い出すよ。

森岡:
私は美大のグラフィックデザイン学科出身で、学生時代から広告に興味がある人は積極的に公募に応募したりしていて。
その同級生たちが受賞するのを横目に、自分に自信が持てない時期がありました。広告の考え方もよく分からなかったので。

でもADKに入社して、同期とチーム組んで応募して、最高賞を受賞できたことは、自分のこれまでの背景も踏まえて考えるとすごく感慨深いです。自分にもできるんだっていう驚きと率直な嬉しさがありますね。

太田:
僕も同じように1番が初めてっていうのもあって嬉しかったんですけど、実は僕にとっては突然の最高賞、という感じでした。
普段の業務では戦略プランニングを行っていて、あまり新聞広告に触れる機会がありません。2人と 「毎日広告デザイン賞」に挑戦してみよう、となり新聞広告の考え方みたいなものを根本から考えていく中で、思いついたものを形にしたのが、今回の作品です。なので、まさか最高賞と頂けるとは思っていませんでした。

森岡:
最高賞を受賞するには、何度も何度も応募しないといけないと思ってたよね。

太田:
うん。苦しみを乗り換えた先での受賞を想像してた。
そういう意味で今回の受賞は考え方の指針、道しるべになったと思っていて、とても嬉しいです。

ー先日の授賞式はいかがでしたか?

森岡:
スピーチは本当に、めちゃくちゃ緊張しました!でもそのあと、いろんな企業の方が名刺をくださって。1位というのが、より価値のあるものだということを身に染みて実感しました。

田村:
だね。あとは作品を見て感動しましたとか、自分の子供のころを思い出したとか、授賞式にいた方々が感想を伝えてくださったのが印象的でした。普段の業務では、SNSなどで感想を見ることは出来ても、直接感想をいただける機会ってなかなかないので。貴重な体験だったと思います。

第92回毎日広告デザイン賞 授賞式での1枚

ー日本公園緑地協会「公園の未来」の課題を制作された本作品。企画が生まれた経緯や伝えたかったことなど作品に関して教えてください。

「そうぞう と あそぼう。」

太田:
まずは課題を考えるにあたり、公園に行きました。そこで、自分が子供のころ公園で遊んでいたときの記憶が思い起こされて。僕は自分で設定を作って遊ぶことが好きだったので、そこを題材にしたら面白そう、という着想が始まりです。

森岡:
あとは過去に新聞広告賞を受賞している作品もたくさん研究しました。
ストレートに分かりやすいものもあれば、これってどういう意味なんだろう、って考える時間が生まれるようなものもあったり。
どういうものが1番いいのかを考えた時に、新聞広告は1枚で伝えないといけないので、誰もが共感できるような原体験を描いてみる企画とか、分かりやすいものを作ってみたいという想いがありました。

それを2人に話したら、自分はこういう風に子供のころ遊んでたよ、と言ってくれて。そこからどんどんとアイデアが広がっていきました。

ーカラーコントラストもはっきりしていて、子供らしくてとても目を引きますよね。

森岡:
まさに今回子供をテーマにしたので、子供らしい色使いがしたくて。おしゃれな感じ、というは、パキッと明るく元気な印象がいいなと思い、このカラーリング にしました。あとは、自分が好きな色や、好きなテイストのイラスト、自分がやりたいことを全部ぶつけられる機会だったので、自分の好きなもので、という意図もありました。

田村:
あとは審査のために並べられたときに絶対派手で目を引くよね、って話もしていました。目立つことも大事だったと思います。

ーありがとうございます。皆さんの普段の業務についても教えてもらえますか?

太田:
僕はマーケティングインテリジェンス本部でコミュニケーション戦略を中心にプランニングをしています。
仕事のアウトプットでは、いかに気づきを与えることができるかっていうのを大切にしています。社内のクリエイティブの人に対してもそうだし、クライアントに対しても提案性がどこにあるのかっていうところが1番重要な部分だと思っているので 、そこは常に自分が出すものに対して何かしらポイントがあるように意識しています。

森岡:
私はCOでデザイナーをしています。入社1年目のころは、とにかくいろいろな事例を知らなきゃって思っていました。それも正しいことではあると思うんですけど、最近では広告見る人って、そもそもそんなに考えて広告見てないって思って。
例えば、電車広告だって今では仕事柄しっかりと見るようになったけど、じゃあ大学生の時にジーって何回見たことありますかって。なので結局のところ自分の直感が結局1番大事だなって最近は思っています。

パッと見た時にいいなと思うとか、この商品買いたいって思うとか、そういう消費者目線の気持ちを忘れないようにしたいなっていうのは思っています 。私が主に携わるのは、最後の絵のところがメインになるので、そこが魅力的でないとそれまでのすべてが水泡になっちゃうから。

田村:
EXクリエイティブ本部で主にコピー、あとはプランニングもしています。 昔から割と興味の幅は広くて。今でもいろんな業界のクライアントを担当するのですが、その商品、企業のいいところを見つけて好きになるのが得意です。
なんか、すぐ好きになっちゃうんですよね(笑)

あとは日常のクスっと笑っちゃうようなあるあるが好きで。SNSや日常の中で、常に無意識にネタ探しをしていると思います。
そう考えると、今回の作品も公園でのあるあるを表現してますね。

ー今後の展望/目指すこと/伝えたいことなどあれば教えてください。

太田:
僕はまだ企画で大きい賞は取れていないので、今後も公募コンペには挑戦していきたいです。
あとは普段の業務において、クリエイティブの方にもすごく興味があって。将来自分のキャリアがどうなるかは分からないですが、生活者の接点に携われるっていうところが、この会社で働いていることの魅力だと思うので、そこにより近い領域で自分の価値を発揮できるようになりたいです。

森岡:
私は型にはまらない広告を作りたいです。 考える時にリファレンスとして、〇〇みたいなCMとか、〇〇みたいな広告っていうコミュニケーションの取り方ってすごく伝わりやすいので私もよくやるんですけど、でもいつかは自分起点のオリジナルのアイデアを出せるようになりたいと思っています。私は幼少期あまりテレビを見てこなかったんですが、だからこそできるものがあるんじゃないかって。
そのうえでいつかはキャラクターデザインにも携わってみたいと思っています。

あとはいろんなところで言ってるんですけど、スターになりたいです!目立つことがめちゃくちゃ好きなので。たまに笑われたりもしますが、言い続けさせてもらって、いつか有名になりたいです。

田村:
特にコピーに力を入れていきたいです。なので、TCC年鑑に載るものや新人賞受賞は目指していきたいところです。
森岡さんが言うような型にはまらない広告も作ってみたいのですが、まずは記憶に残ったり、みんなに共感してもらえるような強いコピーを書けるようになりたいと思っています。

ありがとうございました。今後の3人の活躍にもご期待下さい!


 

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