コラム

『未来を拓くAI-CEO:AIアバターと生成AIクリエイティブの未来』セミナーレポート

最先端テクノロジーとマーケティングの融合を探求するイベント「AI & Marketing BB」

当社のEXデザイン本部 クリエイティブ・ディレクター 小塚 仁篤とマーケティングインテリジェンス本部(以下、MI本部)シニアプランナー 鬼丸 翔平が、最先端テクノロジーとマーケティングの融合を探求するイベント「AI & Marketing BB」(425-26日)にて、『未来を拓くAI-CEOAIアバターと生成AIクリエイティブの未来』というタイトルで登壇しました。
(セミナーURL: https://web3bb2024.pivot-tokyo.com/aimk-m15 )

小塚はクリエイティブ部門で、AIWeb3、メタバースなど様々なテクノロジーを用いた体験デザインを行うクリエイティブ・テクノロジスト。鬼丸はMI本部に所属し、クライアント企業向けにデータやテクノロジーを活用したプランニングや社内でのテクノロジー活用にも取り組むコミュニケーションプランナーとして活躍しています。

本セミナーでは、当社社長のAIアバター「AI-CEO」の入社式での活用事例をはじめ、社内外のAIプロジェクトの紹介、AIを活用したクリエイティブの未来、そしてクライアント企業のマーケティング課題を解決するためのAIとの向き合い方などについて、クリエイティブやプランニングの視点でお話しさせていただきました。

「ADKらしさ」をAI共通基盤とした社内体制づくりの重要性

まず、昨年社内で発足したAI CoECenter of Excellence)という部門横断型のAIプロジェクトのご紹介をしました。ADK独自のデータ/サービスとの連携や変化/変更に強いAI共通基盤の開発に加え、クライアントやその先の生活者の体験価値を進化させることを本プロジェクトでは目指しています。

具体的には、まず社内の各部門のキーマンを巻き込んだAIプロジェクト「AI CoE」を組成、生成AI利用に関するガバナンス/レギュレーションを整備し、汎用性/拡張性の高いAI共通基盤アーキテクチャへ刷新。ADK独自のデータと柔軟に組み合わせられる仕組みをAzure OpenAI上に構築しています。ADK独自の基盤としての特長として、生活者に関する社内データ・ドキュメントと連携可能なAIチャットボットとして全社員に提供している点が挙げられます。全社において汎用的なAI活用基盤を整えた上で、弊社が注力している3つの事業領域である顧客データ&インサイト、顧客接点マネジメント、顧客体験デザインの枠組みの中に、それぞれ専門家を配置した体制を作りAI活用を進めています。

実際、AIチャットボット「トラポケ」を社員に公開したところ、70%以上の社員が業務で使用しており、業務効率化を実感したというポジティブな声が多くありました。新しい技術を全社で取り組み浸透させるためには、全社を巻き込んだ体制作りと、各部署のキーマンやステークホルダーを巻き込むプロジェクトデザインが非常に大事だと鬼丸は語りました。

AI-CEOによるパーソナライズされた入社式体験

今年の41日に実施した入社式では、新入社員を歓迎するために、当社のグループCEOである大山のAIアバター「AI-CEO」を株式会社オルツと共同開発し、インタラクティブなAI体験を提供しました。

まず、「AI-CEO」に社長のプロフィールや経営方針、さらに新入社員125人のプロフィールなどを事前学習させておきます。そして入社式の当日、新入社員が自分の名前を入力すると、パーソナライズされた歓迎メッセージがAI-CEOから読み上げられる体験をデザインしました。その結果、会場では多くの感動の声が上がりました。会場に設置した「AI-CEO」告知パネルのビジュアルなども、生成AIでデザインした画像を活用しました。

AIを活用した体験デザインで重要なのは、事前に準備された(人の手が加わっているかもしれない)AIの成果物を見せるのではなく、AIがその場で本当に驚くような成果物を生成するところを体験してもらうことです。具体的には、体験者がAIに触って操作できるなどのインタラクティブ性、アウトプットをその場で生成するリアルタイム性、体験者それぞれのインプットにあわせてアウトプットを生成するパーソナライズ性の3つが重要です。

AI-CEO」は社内行事への活用事例になりますが、カスタマーサービスや店頭・イベントなどの社外向けマーケティング活動にAIを活用する際にも、同じような観点で体験デザインを行うことが重要になる、と小塚は語りました。

AI技術の進化が切り拓くクリエイティブの未来

AI技術の進化により、企業のマーケティング、クリエイティブの制作プロセス、ユーザーの体験自体も大きく変化しています。例えば、AIモデルを用いたテレビCMの制作、AIアバターによるSNSなどでのライブ配信、AIインフルエンサーの登場など、AIを活用した新しい体験コンテンツが多く登場しています。当社では、AI技術を駆使してTVアニメのエンディング曲のリリックビデオを制作するなど、アニメやIPコンテンツ分野でのキャラクター管理ノウハウを活かし、AIコンテンツやAIソリューションのマネジメントにも取り組んでいます。

AI関連企業との協業を進めていく中で、今後注目されていくキーワードのひとつが「長期記憶」です。AIがユーザーとの過去のやり取りを記憶し、その情報を長期的に保持することで、次回以降の体験においてもパーソナライズされたコンテンツを提供することができる技術です。AIの長期記憶が進化することで、長期間にわたるユーザーとの接触が可能となり、より深い関係性を築く能力が向上していけば、クリエイティブやマーケティング領域でのAI活用はさらに進化していくだろう、と小塚は語りました。

マーケターやクリエイターにとって生成AIは敵か?味方か?

AIをマーケティングに活用する際、体験デザインを担う広告会社の役割は、全体戦略の策定から、生成AIなどのクリエイティブディレクションまで多岐に渡ります。

当社でも、クライアント企業が持つ既存の価値とAI技術を掛け合わせて、新たにPR価値の高い体験を創出するというコミュニケーション戦略の設計を行っています。

実際のクリエイティブ開発においては、どの制作プロセスでどんな生成AIをどのように活用するのかというプロセスデザインが重要です。AIを敵対視するのではなく、AIツールやプロンプトに精通したクリエイターが、アイデアやアウトプットを「生成AIと共創」するプロセスが今後当たり前になっていきます。このようなAI時代において、AIを使いこなせる人材の育成や社内でのナレッジ共有も非常に重要であり、組織も個人もトライアンドエラーを繰り返していくことが重要だという結びの言葉で、本セミナーは終了しました。

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当社では本セミナーに登壇した小塚や鬼丸を筆頭に、AI CoE(部門横断型AIプロジェクト)に属するメンバーを中心に、生成AIを活用した新しい体験価値の創造に向け進めております。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。


【本件に関するお問い合わせ】
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
 EXデザイン本部 第2EXクリエイティブ局 小塚
 マーケティングインテリジェンス本部 データソリューション局 鬼丸

株式会社ADKホールディングス
 経営企画本部 PR・マーケティンググループ 伊藤 e-mail:mspr@adk.jp

ADK Marketing Solutions Inc.