コラム

「AIを使いこなす」から「AIで価値を創る」へ。ADK新入社員91名がDifyで挑んだ、10種の生活者エージェント開発ワークショップ

2026年度新入社員研修「Original AI Create Workshop」レポート

2026年度、ADKグループは新入社員91名を迎えました。
ADKグループでは、新入社員がプロフェッショナルとしての土台を築くため、配属までの2ヵ月間にわたり、多角的な新人研修プログラムを実施しています。

今回、その研修プログラムのひとつとして開催されたのが、「Original AI Create Workshop」と題したAI活用ワークショップです。
学生時代からAIをインフラとして使いこなしてきた「AIネイティブ」な新入社員たち。彼らがAIを単に「使う」だけでなく、「AIを使って価値を創る」という視点を養うこと。そして、配属後すぐにAIを活用できる人材へと成長することを目的に、熱気あふれるプログラムが行われました。

ADKマーケティング・ソリューションズ DX推進局
(写真左から)濵地雅也、栂崎彩花、鬼丸翔平、小林航太朗、正木洋介

ADK独自のAI推進体制と、独自ツール「エモグラ」「トラポケ+」の展開

ADKでは全社横断的なAI推進を担う「AIX委員会」を中心に、各現場に「AI推進責任者」を配置。AIを一部の専門部署だけではなく、全社員が使いこなすための盤石な浸透体制を整えています。
すでに複数の独自AIツールを展開しており、ADK独自の大規模調査を活用してターゲットのペルソナを自動生成する「エモグラ」や、社内ナレッジを活用してノーコードでLLMアプリを開発できる「トラポケ+」などが全社的に活用されています。

今回のワークショップはこれらの開発を先導するAI推進・開発メンバーがメンターとして参加。新入社員の自由な発想を、実務レベルのプロンプト設計へと昇華させるための専門的な指導・サポートを行いました。

「Original AI Create Workshop」-生活者エージェント開発に挑戦

ワークショップのテーマは「様々な年代のファッションファンをAIで再現したAIエージェントの作成と、そこからのインサイト発掘」。広告ビジネスにおいて、生活者のインサイトを探るための消費者インタビューは重要なプロセスです。しかし、趣味嗜好が細分化された現代において、特定の悩みやニッチなこだわりを持つ層へのインタビューは、対象者のリクルートが困難であるという課題があります。

「AIを活用することで、特定の趣味や悩みを持つ層でも再現し、24時間いつでもインタビューが可能になる」という仮説のもと、各グループに分かれて10種類を超える生活者エージェントの開発に取り組みました。

プロンプトの実践的な設計にチャレンジ

ワークショップの核心となるプロンプト設計において、新入社員たちは、AIに対する「大前提のルール」や「キャラクター設定」を書き込む『システムプロンプト』と、具体的な質問を投げかける『ユーザープロンプト』の設計を実践的に学びました。

システムプロンプトを「演劇における“監督が役者に渡す指示書”」、ユーザープロンプトを「インタビュアーが役者(AI)に投げかける生の質問」に見立て、各グループは多角的なペルソナ構築に着手。
性年代(M1〜M3、F1〜F3)、購買経路(店頭・EC)、価値観などのデモグラフィック特性を設定し、仮説を裏付ける資料収集とプロンプト設計に取り組みました。

白熱の審査&表彰式を実施!

(1)審査プロセス 
グループワーク終了後、各チームは開発した生活者エージェントの概要を1枚のスライドにまとめて提出。審査は二段階で実施され、まず「プロンプトの作り込み」と「着眼点の面白さ」を評価視点とした予備審査により、上位5チームが決勝に進出しました。
決勝では、進出チームが開発画面(Dify)の画面を投影しながら2分間のプレゼンテーションを実施。研修担当メンバーとDX推進局の正木グループ長が審査員を務めました。
各プレゼンテーション後には審査員からのコメントも行われ、会場は熱気に包まれました。

(2)表彰結果
厳正なる審査の結果、「Original AI Create Workshop グランプリ」には「グループK」が輝きました。
グループKは、ペルソナ設定の精緻さとプロンプトの作り込みの深さが高く評価されました。また、グループA・D・F・Iの4チームには「AI優秀賞」が贈られ、それぞれの独自の視点と工夫が称えられました。表彰式では会場全体が大きな拍手と歓声に包まれ、入社間もない新入社員たちのAIへの高い関心と積極的な姿勢が随所に感じられました。

グループKのアプリの概要:
【仮説をもって設計したファッションペルソナとプロンプト作成】
「自慢のパパでありたい」をテーマに、世田谷区在住・50代・広告代理店局長・また年収などリアルにペルソナを設定し、AIエージェントを作成。プロンプトには、「授業参観でのラフな服装を高校生の娘にガチで怒られた」という具体的なファッションへの意識変化のきっかけや、家庭内で孤立気味な休日の様子まで詳細に組み込んでいる点がユニークでした。

その結果、AIインタビューを通じて「清潔感を意識したことで部下からの印象も良くなった」「忙しいため定番のクラシックスタイルを選ぶと楽」といった、リアルで解像度の高いインサイトを引き出すことに成功しています。

受賞者の声(Kチーム):
お題として設定された「服のオンライン購入」以外の生活スタイルも想像し、消費者ではなく生活者としてターゲットを考えました。グループにいたターゲットに近いメンバーに、直接インタビューすることで、解像度を上げることができました。

グランプリ受賞者の皆さん

AI優秀賞受賞の皆さん

ADKでは、広告において人の心と行動を動かすために、コアなアイデアや仮説は、社員一人ひとりが日々磨き続ける「内なる衝動」や「好奇心」から生まれると考えています。
ADKグループはこれからも、最新テクノロジーを積極的に取り入れ、人間の創造性を最大化させることで、次世代のコミュニケーションを創り出していきます。


<本件に関する問合せ先>
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
 DX推進局 千野、鬼丸、正木、小林、栂崎、濱地

株式会社ADKホールディングス
 経営企画本部 PR・マーケティンググループ 内山 e-mail:mspr@adk.jp

Next
ADK Marketing Solutions Inc.