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ADKマーケティング・ソリューションズ、早稲田大学へ「ADK生活者総合調査」データを用いた生活者分析を行う研究に助成を実施
採択された研究4件に関する研究成果報告会を実施
2024.04.11
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ（本社：東京都港区、代表取締役社長：大山 俊哉、以下「ADK MS」）は、学校法人早稲田大学（東京都新宿区／理事長：田中 愛治、以下「早稲田大学」）と連携し、早稲田大学を本属とする教員・研究員が行うADKのオリジナル調査「ADK生活者総合調査」*のデータを用いた研究（4件）に対して助成を行い、この度その研究成果報告会が行われました。
ADK MSでは、早稲田大学と学術交流をはじめとする連携と協力を促進すること、および我が国におけるデータサイエンス活用の裾野を広げ、科学技術および学術研究・教育の発展に寄与することを目的に、2018年に学術交流協定を締結しました。
その学術交流協定に基づき、これまでに、「ADK生活者総合調査」のデータを無償で提供し、教育・研究の現場で活用頂いておりましたが、この度データのさらなる価値を引き出し、さまざまな視点から生活者インサイトを把握すること、また早稲田大学のデータ科学研究推進のために、「ADK生活者総合調査」データを使用した生活者（消費者）分析を行う研究に対して、助成を行うこととしました。
昨年7月に研究助成の募集を行い、採択された4件に関する研究成果報告会が2024年3月21日に早稲田キャンパスで実施されました。
4名の採択者とその研究内容
稲継 裕昭 教授（政治経済学術院）、寺田 健人（政治学研究科 博士課程2年）
| テーマ | 人々の住宅選択の規定要因と地方自治体による住宅政策の効果 |
| 概要 | 人々が住宅を購入する理由と地方自治体の住宅政策が住宅選択に与える影響を探った。人々は投資と消費の両動機で住宅を選ぶが、質と資産価値の両方を重視する人は購入をためらう傾向にあることがわかった。また群馬県では質を重視する傾向が顕著で地方自治体の政策の影響が考えられた。 |
竹村 和久 教授（文学学術院）
| テーマ | コロナ禍における生活者意思決定の微視的分析と疫学的データとの総合研究 |
| 概要 | コロナ禍が日本の食行動に与えた影響をADK生活者総合調査のデータを用いて検討。研究により、家庭での料理頻度と有機食品の購入が増加し、健康的な食生活への関心が高まったことが示された。またこの研究では、対応のない時系列データを分析する新たな方法論を提案し、その有効性が示唆された。 |
中原 悠太 講師（データ科学センター）
| テーマ | 木構造型混合統計モデルの活用による大規模消費者データに基づく階層的顧客セグメンテーション |
| 概要 | 顧客セグメンテーションにおいて、古典的なクラスタリング手法と中原講師が開発した木構造混合正規分布によるクラスタリングをADK生活者総合調査データに適用し比較。木構造混合正規分布はクラスタ数の自動調整や階層構造の獲得が可能で、K-means法と比較して異なるクラスタリング結果を示した。 |
望月 泰博 講師（データ科学センター）
| テーマ | 幸福および主観的健康と平日の生活行動時間の非線形な関係 |
| 概要 | ADK生活者総合調査のデータを用いて、幸福度・主観的健康と平日の生活行動時間（睡眠時間とスクリーン時間）の関係性を探った。睡眠時間は幸福度・健康度にとって1日7時間以上が妥当であることが確認されたが、スクリーン時間に関しては、一般的なガイドラインと異なり、長い時間が幸福度・健康度にとって望ましい結果を示した。これは、スクリーン時間が長い人は主観的に健康であることが多いが、実際の健康状態との乖離が予想され、今後の詳細な検討が求められる。 |
(写真左から) 寺田健人さん、 竹村和久教授、望月泰博講師
ADK MSでは今後もこれらの取り組みを通じて、社会的課題であるデータサイエンス人材育成への貢献や、学術研究・教育の発展に取り組んでまいります。
■ 募集詳細
名称：「ADK生活者総合調査」データ分析研究助成
助成対象者：早稲田大学を本属とする教員・研究員
研究課題：「ADK生活者総合調査」データを用いた生活者（消費者）分析に係る研究
助成内容・件数：上限30万円、最大4件。
助成期間：2023年9月〜 2024年3月末
※ADK生活者総合調査
2008年度よりADKが毎年関東・関西エリア在住の男女10,000名以上を対象に行っている、独自の大規模生活者調査。意識/価値観・消費行動・メディア接触などの多岐にわたる項目を、同一のサンプルに聴取したシングルソースデータとなっており、生活者の意識・行動からメディア接触まで一貫した分析が可能です。
また、ADK MSでは東京大学、早稲田大学、武蔵大学と「データサイエンス領域」で連携し、教育・研究用に過去の生活者総合調査データを無償で提供しています。
＜株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ 会社概要＞
マーケティング領域全般における統合的なソリューションをフルファネルで提供。2021年に始動した事業ブランド「ADK CONNECT」がフラッグシップとなり牽引するデジタル&データドリブン・マーケティング領域では、専門性の高いスペシャリストが組織横断で集結し、クライアントのビジネス成果に貢献する「価値ある顧客体験」をご提案します。
・ADK MSウェブサイト https://www.adkms.jp/
【本件に関する問合せ先】
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
DX推進局 宇賀神/与謝野
株式会社ADKホールディングス
経営企画本部 PR・マーケティンググループ 内山/伊藤 e-mail：mspr@adk.jp
