コラム
データを扱うスキル修得だけでなく周囲を巻き込む力まで鍛える「Tableau DATA Saberプログラム」の活用
2026.01.28
企業のマーケティング活動において、消費者の行動などのデータを起点にし次の打ち手を考えることが当たり前になった昨今。当社のようにクライアント企業のマーケティング活動を支援している広告会社においても、データ分析力やデータベースなどの環境構築に高い知見を持つ人材のニーズが高まっています。
ADKグループでは、ポテンシャル採用(新卒採用)における初配属領域を確定させたコース別採用の一つに「データコース」を設置しているほか、ADKマーケティング・ソリューションズ(ADK MS)では、データを自由自在に、適切に扱える人材の育成を目的に、2023年から「Tableau DATA Saberプログラム」を活用しています。
今回のADKTIMESでは、2024~2025年にこのプログラムを修了し、学びを日々の業務への活かしている社員の声を一部抜粋してご紹介します。
このプログラムは、世界中で使用されているBIツールTableauの資格制度であり、以下のような特徴があります。
・Tableauユーザー有志が、ユーザー目線で自主的に体系化したプログラム。
・Tableau使用時のスキルだけではなく、データ活用スキルや、データ自体についての知識の習得も行う。
・自身の知識・技術の習得のみならず、勉強会実施など周囲への働きかけを行うアクションが必須。
・既に資格を保有している“師匠”につき、“弟子”として90日間を期限に修得を目指す。
ADK MSでは、同じくTableau DATA Saberプログラムを取り入れている大手IT事業社と共同で師匠・弟子のペアリングを行い、企業や業種の垣根を越えた相互成長の取り組みを実施しています。

―いま現在、どのような業務でTableauを活用していますか。
・データの集計や深掘りの際のBIツールとして、クライアントに納品するダッシュボード開発ツールとして活用を行っています。
・私は、クライアントの販売データを、商品カテゴリーごとに売上や利益の推移が見られるダッシュボードをTableauで作成しました。
―DATA Saber資格の取得を目指したきっかけ、理由を教えてください。
・一番の理由はキャリアの幅を広げられそうと思ったためです。当社では毎年DATA Saber資格を取る社員がおり、そのレポートを聞く機会があったのですが、Tableauの技術面だけでなく、社内のDX推進をしていく上で気を付けるべきことやビジュアライゼーションの考え方など広く知識・技術を身に着けられる点に惹かれ、参加を決意しました。
・何か一つ、自分の武器だと思えるものが欲しかったからです。入社2年目になり「若手の意見」だけではない存在価値が出せるようになりたいと思っていたところに、プログラムのお誘いがあり、ぜひ参加したいと思いました。
・社内で毎年行われるTableauのVizコンテストで優勝し、サンディエゴで開催されたカンファレンスに参加したことが大きなきっかけです。社外の、データに熱量を持ったたくさんの方々と交流ができ自身のモチベーションも向上し、その交流の中で社内のDATA Saberプログラム開催の話がでて、私も是非!と手を挙げさせていただきました。
―DATA Saberプログラムへの参加前と後であなたに起きた変化を教えてください。
・BIツールを用いたダッシュボード活用の理解が深まったことです。現在では開発方法から活用法まで理解できるようになったため、提案内容に組み込むなど積極的にダッシュボード導入を推進できるようになりました。あとは社内で“Tableauの人”だと思われるようになったからか、以前よりもTableauの使い方について聞かれる頻度が増えました(笑)
・ダッシュボード作成の担当者としてアサインされ、クライアントに提案を行いました。若手としてではなく、Tableauの専門家として案件に参加する中で、これまでよりも主体的に案件に関与するようになりました。また私も、周囲からTableauに関する相談を受けることが増えました。
・なにより変化したのは、私自身のTableauへの認識です。以前はデータの集計やグラフ作成といった、自分個人や社内向けの使い方に留まっていましたが、プログラムを通じてTableauのストーリーテリングの力を学びました。今では他者に向けて、見やすく柔軟性の高いダッシュボードの作成や、データに基づくファインディングの伝達などの活用法を教えることも行っています。

―DATA Saberプログラムでの学びが、実際の業務で活きたエピソードを教えてください。
・クライアント分析提案の内容にダッシュボード開発の選択肢を組み込むことができるようになったことです。「どのような分析をするか」だけでなく、継続的なトラッキングが必要な場合にダッシュボード開発までをご提案するなど、提案の方向性に幅を持たせることができるようになりました。
・Tableauを使わない案件でもグラフの見せ方やストーリーの組み方など、学んだことが活かされているなと思うことは多いです。
Tableauの大きなメリットとしてダッシュボードが独り歩きする(クライアントに自由にダッシュボードを触ってもらい、クライアント自身に何かを発見してもらう)ことがあると思うのですが、我々作成者は、どうすればダッシュボードを触った人が「発見」にたどり着きやすいか、逆算することが求められます。どんな見せ方や順番でデータを見せればクライアントが発見を得ていただけるのかを考える経験はTableauを使わない案件でも活きています。
・データの伝え方を学んだことで、活用方法のアイデアを拡げられるようになりました。、主にクライアント内のデータを基に、リアルタイムで状況を把握できるようなダッシュボードを作成するなかで、例えば、スポーツクラブの今シーズン来場回数ごとの会員数をまとめた累計来場回数管理や、学習塾の学年や地域別にサイトアクセス状況をまとめたダッシュボードなどを提案し、作成したこともあります。
―そのほか印象に残っている出来事はありますか。
・正直に申し上げますと、私はかなり問題児でした。期限までに課題をやってこない、業務との兼ね合いで講義に参加できないことなどもありました。ただ、当時の師匠はそんな私を見捨てず向き合ってくれ、最終的には試験に合格できました。師匠の姿が一番印象に残っています。
・最も良かったのは、他社とのコミュニティが広がったことです。日頃の業務では関わることのない、同じゴールや熱量、知識を持った他社のメンバーと深く交流できたことは貴重な経験でした。同じチームだった社外のメンバーとは今でもよく飲みに行くほど仲良しです!
・私は師匠も経験したのですが、同じ弟子/師匠の立場で、会社の垣根なく仲良くなれたこと、共に頑張れたというのが一番印象に残っています。弟子時代には一緒にプログラムを受講する仲間としてわからないところを教え合ったり、師匠時代には何人か合同でセミナー開催の企画・実施を行ったりと、一緒に切磋琢磨できました。
―あなたがデータを活用する業務で大事にしていることは?
・クライアントにとって一番わかりやすい分析を行うことを大事にしています。その際に分析に関する専門用語の伝え方をクライアントごとに調整したり、クライアントの業界知見を加味した視点での分析を行ったり、見る人にとって一番わかりやすい表現や分析ができているかを常に意識しています。
・データは手段であるということは常に意識しています。データが増えれば増えるほど、データ自体を見て満足してしまうこともありますが、「何が知りたいのか」「何を言いたいのか」をクライアントや当社の営業担当から汲み取りながら、それが達成されるようにデータを使うようにしています。
・二人と似ている部分もありますが、私が大事にしていることは、相手の立場に寄り添うことです。目の前のデータを自分の思うままに分析するのではなく、このデータから相手は何を知りたいのか、相手は初めてデータを扱うのか、これまでどのような経験があるのかを念頭に置き、本質的に貢献することを心掛けています。

さらに、Tableau DATA Saberプログラムに“師匠”として参加した社員からも、同プログラムや、当社が目指すBIツールのスペシャリスト像の今後の展望を語ってもらいました。
・安西麻里子(写真右端)
DX推進局 データソリューショングループ グループ長
いわゆる「Tableau研修」だけでは学ぶことができない、「データ活用/DXとは何か」「DXに対する自分の意志をどう持つべきか」ということを社外の人とともに学べるのがDATA Saberプログラムです。データやツールの知識一辺倒ではない、お客様のこともちゃんと理解できるDX人材の育成をADKでは引き続き推進してまいります。
・植松夏子(写真左端)
マーケティングインテリジェンス本部 エクスペリエンスデザイン局 第3プランニンググループ
私は普段プランナーとして仕事をしていますが、特定職種に限らずデータドリブン文化は広がっています。お客様から1stPartyDataをご共有いただくお仕事も増えていますので、お気軽にご相談いただければと思っています。
<本件に関する問合せ先>
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
DX推進局 安西
株式会社ADKホールディングス
経営企画本部 広報局 PR・マーケティンググループ 丸山/根岸 e-mail:mspr@adk.jp