トレンドのトップランナーとして、
新しい体験をデザインし続ける。

エクスペリエンス
ソリューション​
エクスペリエンス・デザインセンター
EXソリューションユニット長
村本 美知

ニューヨークで見た時代の変化を、日本で実践する。

振り返ると、土台になっているのは営業での経験です。制作、調査、PR、店頭プロモーション、キャンペーン、サイト制作、雑誌関連など幅広く経験させてもらいました。約5年担当した後、プランニングに携わりたいという思いが強くなってきたんです。
雑誌プランニングの部署に異動して、雑誌をベースにした広告戦略展開を手がけました。やがてクロスメディアが提唱され、メディアニュートラルにプランニングするなど、いろいろな案件にかかわってきましたね。そのころのスタイルは、データを活用したプランニングでした。掘り下げていくと、データが語り出すストーリーが見えてワクワクしたり、インスピレーションを受けて発想が広がったり、数字と一緒に戦略や企画を考えることがおもしろかったです。今はより直接的な示唆が得られるようになって、データとともに考えるスタイルはさらに深まっています。

大きな転機が訪れたのは、2009年からの2年間です。ニューヨークのメディアエージェンシーGroupMで、デジタルプランニングを学びました。当時、DX(デジタルトランスフォーメーション)の黎明期だったんです。時代が変わっていく様子を最先端で見られたことは、とても貴重な経験だったと改めて思いますね。

帰国してからは、デジタルの案件が急速に増えて、「マスとデジタルをどう掛け合わせるのか」を考えることが多かったです。デジタルを中心にすえた統合コミュニケーションの立案やプランニングに従事しました。領域の広いマーケティング活動をサポートするために、それまで分断されていたデジタルソリューションとメディアを統合して考えるようになったんです。
CX(カスタマーエクスペリエンス)を実現するためにはソーシャルやオウンドメディアがますます欠かせなくなってきましたし、デジタルソリューションの在り方も随分と変わってきたなと実感しています。10年前に、自分のキャリアがこうなっているとは想像もしていませんでしたね。

日々追い求めるのは、一歩先をつくる最適解。

2014年ごろから、デジタル領域だけのコンペが増えてきました。あるプロジェクトで、クリエイティブチームから「今までのようにマスの発想では戦えないから、デジタルを軸にしたアプローチにして。村本のディレクションに沿って制作するよ」といわれたんですね。「デジタルをクリエイティブにどう取り込むか」の課題に、みんな戸惑っていた時期で。
そのときから「デジタルをクリエイティブとしてどう使えるか」とチームにインプットし、ソリューションとクリエイティブを統合してディレクションする立場になったんです。

「ソリューションとクリエイティブをかけ合わせた時にどんな体験ができるのかをデザインすること」が私の役割なんだと肌で感じましたね。私がやるべき統合ソリューションディレクターの姿はまさしくそれなのかもしれません。
DXはもちろん、CXのソリューションを考えるという役割上、トレンドのトップランナーとして今まで存在しなかったものに向き合う大変さはあります。日々、幅広い領域で上限なく探索し続けないと最適解が出せないんですよね。

私のチームにはさまざまなバックグラウンドを持った人材に来てもらっています。デジタルプラットフォームやテクノロジーなど、それぞれが持つスペシャリティに培った知見を還元することで、魅力的な提案を生み出していきたいんです。新しいものをキャッチアップしてトレースしていく目利き作業は、統合ソリューションディレクターの腕の見せ所だと思っています。

あらゆる垣根を飛び越えて、臨機応変な突破口を。

別にトレンドの細部まですべて分かっていなくてもよくて。ニューヨークでの経験ですが、「テクノロジーに詳しくないから」と一歩引いていたら「テック専門の人がカバーしてくれるんだから、あなたが100%理解する必要はないよ」とアドバイスをもらったんです。ああ、デジタルだからって構えずに、自由に意見をいっていいんだって勇気をもらいました。

よりよい顧客体験ソリューションを生み出すためなら、デジタルもクリエイティブも、メディアもデータも垣根を越えて触っていいし、それをやるのが統合ソリューションディレクターだと思っています。
あるクライアントに「村本さんはジョーカーですね」といわれたことがすごくしっくりきたんですよね。広く深く蓄えてきた多種多様な知見を踏まえ、臨機応変に突破口を提示できるのが私の強みだと思っています。

今の時代、特に若い世代とコミュニケーションするには、これまでのやり方だけでは十分とはいえません。たとえば、ソーシャルは昔、マーケティングに貢献するものではなかったですが、すっかりブランドと生活者の距離を近づけ、購買行動に直結するものに変化しましたよね。だからこそ、デジタルソリューションを軸にした打開策が、ワークする時代が来ているのでしょう。数多くの選択肢がある今、時代の流れに乗りつつ自分のスペシャリティ・原体験・直感を持って、あらゆるチャネルやメディアを統合した最適解を出していきます。